めまい小冊子

「めまい」受診におけるポイントは?

神経内科領域のめまい
「脳卒中」
解 説
 めまいが突然起こるとまず脳卒中(脳出血、脳梗塞)ではないかと心配されますが、実際はその確率は高くありません。体のバランスをとる「小脳」と、耳の働きを統制する「脳幹」という場所に脳卒中が起きた場合に限り、めまいが起こります。脳卒中からくるめまいの場合には、頭痛や首の痛みが伴うことが少なくありません。
 小脳の脳卒中では、頭の位置に関係なくめまいが持続します。横になっているときには目立ちませんが、立った途端にバランスを崩し、歩くと非常にふらつきます。
 脳幹の脳卒中では、めまいと同時に半身の運動麻痺や感覚麻痺(しびれや感覚が鈍くなるなど)、舌がまわらない呂律(ろれつ)障害などが同時に出現するのが特徴です。脳卒中からくるめまいの場合でも、回転性のめまいになることはありますが、耳鳴りや難聴は起こらず、姿勢や頭の位置によって症状は変化しません。ほとんどの場合、めまい以外の症状を伴いますので、冷静に判断することが必要です。
 首の位置によって、決まってクラッとするめまいが生じる場合には椎骨脳底動脈循環不全(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜん)である可能性があります。首を動かしたときに椎骨動脈が圧迫され、一過性に脳底動脈の循環に障害をきたし、めまいを生じます。

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