めまい小冊子

めまいと上手につきあうための心得

心得4.めまいを起こす病気について知っておきましょう
良性発作性頭位めまい症
どんな病気ですか?
 内耳の前庭(ぜんてい)という場所にある耳石(じせき)がはがれて半規管(はんきかん)の中に入り込むことによって、回転性めまいが起こる病気です。
半規管を満たすリンパの流れは、体の動きや傾きを知る上で大切な情報ですが、耳石が半規管内に入るとリンパの流れに異常が生じてめまいを起こすと考えられています。
 起床時や寝返りをうつときなどに頭の位置を動かすことでめまいが生じますが、めまいを起こす頭の位置(めまい頭位)が人によって決まっているのが特徴です。めまい頭位をとり続けると、めまいは通常1分以内におさまります。また、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
 診断のときは、眼振(がんしん)(自分では制御できない眼球の動き)の検査が重要です。病気の種類によって動きのタイプが異なり、何の病気によるめまいかを知る手がかりになります。
 良性発作性頭位めまい症は、めまい患者さんの約20~40%を占めると言われています。耳から起こるめまいの中では最も多い病気です。

このマークをクリックすると拡大します

どんな治療をするのですか?

 良性発作性頭位めまい症では、めまい頭位を繰り返すことでだんだん慣れが生じ、めまいが起きなくなりますので、積極的にめまい頭位をとるようにします。また、めまいの原因となる半規管内の耳石を、めまいに影響しない位置に追い出す理学療法も行われています。半規管の形に沿って頭を動かしていきますが、半規管には複雑な角度がついていますので、専門医の指導が必要です。
 症状に応じて、抗めまい薬、代謝や血液の循環をよくする薬などが処方されることがありますが、この病気のめまいは短時間で消失するため、薬物治療を必要としない場合もあります。

PAGE TOP