めまい小冊子

めまいと上手につきあうための心得

心得4.めまいを起こす病気について知っておきましょう
代表的な「メニエール病」と「良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)」について解説します。
メニエール病
どんな病気ですか?
 「内リンパ水腫(ないりんぱすいしゅ)」と呼ばれる内耳のむくみにより、回転性めまい・難聴・耳鳴りなどを繰り返す病気です。水腫が症状を引き起こすことはわかっていますが、なぜ水腫が起こるのかはまだ明らかではありません。
 めまい発作が一度だけでは「突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)」と区別できませんが、繰り返し起こることでメニエール病と診断されます。
 メニエール病のめまいは、大抵は数時間続きます。しかし、長くても一日以内にはおさまります。
聴力は必ずしも元に戻るとは限らず、めまい発作を繰り返すうちにだんだん聴力が低下していくことがあります。さらに、むくみを起こしている耳と反対側の聴力に影響を及ぼすこともあります。
 しばしばめまいの代名詞のように言われるメニエール病ですが、めまい患者さんの10%ほどです。

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メニエール病とよく似た病気に「遅発性内リンパ水腫(ちはつせいないりんぱすいしゅ)」があります。
これもやはり内耳のむくみによって起こる病気ですが、すでに難聴のある方に起こるのが特徴です。さまざまな原因(突発性難聴や中耳炎など)で難聴になった後、数年~数十年経ってめまい発作を起こします。症状や治療方法はメニエール病とほぼ同じです。

どんな治療をするのですか?
 めまい発作のときは、抗めまい薬や吐き気止めを使って症状をおさえます。また、めまいに対する不安をやわらげる薬(抗不安薬)を使うこともあります。めまいがひどくてこれらの薬を内服できない場合は、注射や点滴を使います。
 その後、浸透圧利尿薬を使います。浸透圧利尿薬は内耳のむくみを取り除き、めまいなどの症状を改善します。また、症状に応じて、循環改善薬やビタミン薬なども一緒に使われます。

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 注射や内服による薬物治療で効果がみられず、社会生活や聴力への支障が大きい場合には、過剰な内リンパを排出する手術や、耳の奥に薬を直接投与する治療も行われます。

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